哀愁

記事としての投稿は初めてなので、試しに少し前に撮った写真を上げてみます。

2017年11月の八ッ場ダム。

晩秋の長野原町。紅葉の美しい渓谷とそこに築かれた巨大な人工建造物。


2020年完成予定、その前に試験的な貯水も行うので現在はもうほとんど完成に近い形になっているはずです。(写真は2年前に撮影したものです。)


今から10年以上前に、川原湯温泉周辺を訪れたことがありました。

当時の長野原といえば、透けるような木々の葉を揺らして吹き抜ける谷の風、そこかしこで湧きあがる清らかな水。まさに秘境、とても美しい場所でありました。そして「ダム建設反対」の看板、見上げると遥か上に建設中の湖面橋がまるで巨大な十字架のように林立しておりました。状況を把握した自分はその場でえもいわれぬさびしさを感じたことを覚えています。


それからしばらくこの地に足を運べずにいました。

近い将来湖底に沈む地域やその集落のこと、当事者の皆様の思い、ここに至るまでの苦悩を考えると今なお心持は複雑なままです。(当事者の皆様のお気持ちは、いち旅行者の自分には到底計り知れぬものですが…)

おいしい水、電力、それらが安定的に得られる豊かな生活に、深く感謝しながら生きたいですね。


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ご覧いただきありがとうございます。 これまでイラストの保管庫として利用させて頂きましたこちらの空間を、これからは日々を綴る場として活用したいと考えております。どうでもいい生存報告と小さな楽しみ。記録として思い出として、のんびりと小箱の中に集めていけたら嬉しいです。 降島ツカサ